府立北野高校「六稜倶楽部」完成

施工・津田産業 設計・徳岡設計

大阪府立北野高校の同窓会 「六稜会」が創立150周年を記念して建設中の「六稜倶楽部」がこのほど完成、10月17日(火)午後3時から竣工式が聞かれた。
式典は同窓会の笹川忠士事務局長の司会で始まり、発注者の野村正朗同窓会長が 「150周年記念の事業の目玉に相応しい建物が出来ました。ありがとうございます」 と挨拶したあと天野誠校長が「文武両道の精神で六稜魂を貫きます。有効に活用したい」と謝意を表した。
続いて工事に従事した関係者8社に感謝状が贈られ、謝辞の中で徳岡浩二氏(徳岡設計社長)が六稜倶楽部の基本構想・基本計画を丁寧に説明した。最後に施工を担当した津田潮氏(津田産業社長)が施工までの数々のエピソードを披露、内覧会に移った。徳岡氏が説明したように、学校と家庭の問に位置するサードプレイスとして重要な交流の場が六稜倶楽部である。特に昨今流行の体育系と文科系をミックスしたダンス部には最適の空間だという。
六稜倶楽部は木造2階建て、延べ床面積は488.04平米。木材使用量は約150立米(30トンの炭素固定)。現場は淀川沿いの軟弱地盤のため、液状化対策として地中には 丸太の杭か多数打設されている。基礎部分も脱炭素に貫献している。150周年記念に際して六稜同窓会は募金3億3680万円を集め、そのうち2億3000万円が六稜倶楽部の建設費に充当された。