Information
作 品 名 | 福岡県警察本部直轄警察犬訓練場 |
建 築 主 | 九州地方整備局 |
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所 在 地 | 福岡県福岡市博多区榎田 |
施 工 | 金子建設株式会社 |
コンセプト
本施設は、福岡県警察の警察犬の訓練を行う施設として福岡市の都心部に程近い福岡空港に隣接する敷地に移転する計画です。
三角形の敷地を有効に活用するために建物をL型に配置することで、屋外訓練スペースを広く確保でき、近隣に対する騒音、悪臭に対しても建物でブロックできるよう配慮しています。また、建物の平面形状がL型となっているため、地震時のねじれ等を考慮し、警察犬の生活域(犬舎棟)と管理部門(事務所棟)をエキスパンションジョイントで構造上分離することで、平面計画においても明確にゾーン分けされたわかりやすい構成となっています。犬舎棟については道路側の軒高を低く抑えた片流れの勾配屋根を採用し、自然採光・自然通風を目的とした連続した高窓や腰窓によりボリュームを分節化することで、周囲に対しての圧迫感を軽減することを心がけています。環境計画としては、屋上緑化による熱負荷の低減や太陽光発電などの自然エネルギー利用によって、環境負荷低減に寄与する施設を目指しています。