高島市新旭水鳥観察センター

冬になるとやってくる水鳥たちをできるだけ近くで驚かすことなく観察できる施設をつくることが課題でした。敷地西側の湖周道路は水鳥を集める場をつくるには湖岸に迫りすぎています。そこで湖岸の修景も配慮し観察棟と便所棟の大小の六角形を雁行配置し、建物の圧迫感をなくすとともに水辺のアイデンティティを確保しました。道路から半階上がりの２階は大勢の人たちが湖に浮かぶカモやコハクチョウを望め、半階下がりの１階の小窓からは岸に上がった水鳥を目の当たりにできるように考えました。いつか水鳥たちと人々が水辺で触れあえる場になることを願っています。