桜ヶ丘の家

コンセプト

プランは、道路と敷地の高低差を利用して、半地下にガレージと勝手口、１階に和室、半階スキップして居間・食堂、２階にお嬢さんの書斎・寝室を配置し、各レベルがプライベートな場、コミュニティの場となりつつスキップしてつながっています。建築主から、屋根は瓦葺、構造は鉄筋コンクリート造にしたいという要望もあり、冬場の冷え込みに対処して使用した瓦の棟と軒先、コンクリート造の素材をそのまま利用した打ち放し仕上げの外壁は、交通量の多い広い前面道路にも力強く、のびのびとした風格を醸し出しています。寒さがやわらぐ頃には、玄関先に植えた山モミジが、街路樹のサクラやイチョウとともに、道往く人たちに春の息吹を感じさせてくれることと思います。