Information
作 品 名 | 天王寺公園、動物園、美術館ゲート、天王寺公園デッキ、展示場 |
建 築 主 | 大阪市 |
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所 在 地 | 大阪府大阪市天王寺区茶臼山(天王寺公園ゲート・展示場) |
施 工 | (株)米田工務店・清水建設(株) (株)今西組 雄健建設(株) |
受 賞 | 第24回SDA賞シンボル部門 入選 |
掲 載 誌 | 建築と社会 1990.9 |
コンセプト
天王寺公園、動物園は、交通の便の良い市内に立地し、市民にとって重要な自然とのふれあいの場、教育の場として機能してきました。当地域は過密化し高度化する都市のオープンスペースとして貴重であるばかりでなく、都市緑化を推進する上での緑の核として、美術館を中心とする文化の核としてかけがえのない空間です。近年のレジャー活動の大量化(回数)、多様化、戸外化傾向に対応する場として、知名度が高く身近であるという有利な条件を生かし、明るく安全で時代にあった施設となる様、公園全体に共通するテーマとして、 ”自然”を選定し、計画されました。天王寺動物園ゲートは、市立美術館と新世界商店街を結ぶ軸線上に位置します。両地域の接点として、双方の活性化と親しみやすい街づくりを意図するとともに、南北に分割されていた動物園に中心性を与え一体化するとともに動線的な偏りの解消を考慮しました。広場の空間は宇宙を象徴的に表しており、動物園の玄関として入園者にオリエンテーションを与え、迷子道しるべや待ち合わせの場として機能することを願っています。ゲート前方には阪神高速道路の高架が横切っており、線的・垂直的な通過点としてのゲートではなく、面的・平面的な前室としての空間として、質感があり、耐久性のある暖かみを感じる材料を選択して表現しました。