有田市民会館(紀文ホール・有田市図書館)

コンセプト

市役所と消防署の立地する既存施設間に、市民ホールを整備する計画を補強するため、中心市街地再構築を視野に入れて図書館を複合させ、明解でコンパクトな都市核を創出する事業です。南に有田川、北にはみかん山を望む豊穣な地域を象徴し、場の力を活かす建築を目指しました。紀州産木材を使用した空間には、四季の風景を感じられる図書館と、自然の恵みや通商の賑わいを舞台と客席の双方で三次元的に体感できる紀文ホールが複合的に構成され、外部へと溢れ出し、地域へと発信します。行政、教育文化、防災機能を備える複合整備が、住み続けたいまちづくりの基盤となるよう祈念しています。