Information
作 品 名 | 豊中市石塚会館・豊中市立伝統芸能館 |
建 築 主 | 豊中市 |
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所 在 地 | 大阪府豊中市岡町北1丁目4-1 |
施 工 | 武本建設(株) |
掲載誌 | hiroba 1996.5 建築設計資料70 コミュニティセンター2 ARCHIWORLD 89 |
コンセプト
緑豊かな大石、小石塚古墳に隣接しているため、古墳周溝(堀状遺構)を損なわないよう、ボイドスラブ工法による厚い耐圧盤で建物を支え、場を一時的に借りるかのように、歴史との共生をはかりました。日本的演劇空間の魅力である、舞台と客席との一体感を創り出すため、肉声の伝わる親密感のある規模により、狂言をはじめ、落語や講演など大衆芸能の拠点として、市民に活用されています。古墳資料館として展示等の役割を演ずることから、墳丘と対話するように景観を一体構成しました。風情あるまちなみの再生を期して、建物の軒先は極力低く押え、屋根正面にはかつての芝居小屋をイメージしたガラスの櫓を設置しています。伝統的な意匠と材料を現代の技術と手法により表現し、聖俗遊をあわせもつ多様で有機的な都市創りの核として機能するよう配慮しました。