朝日プラザ枚方公園

敷地は、高塚山古墳に近く、上方に高塚山配水池のある尾根筋の北及び東下り斜面で、カシ、クヌギなどの茂る雑木林でした。計画にあたっては、最初からそこにある様な周辺環境に融和した建築と土地の記憶を喚起させる外構計画を土木・建築の一体設計により実現する事をテーマとしました。敷地西上方道路と北侵入道路は、約15Mのレベル差があり、宅造規制区域内におけるガケ面の処理、工法及び北下り斜面の採光上の問題が特に課題となりました。通常の提案としては南、東向住棟を一棟として計画される事に対し、ここでは、北侵入路の延長線を’光と風の路’として抜き、南、中央、東住棟を逆に連結した一棟構成としています。そのことにより、斜面上に建てられる高さの圧迫感を回避し、段状に設けられた提供公園により、枚方公園というプロムナードシティにふさわしい、回遊性のある屋外空間を生み出す事が可能となりました。