Information
作 品 名 | 福岡県身体障害者授産指導所 |
建 築 主 | 福岡県 |
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所 在 地 | 福岡県大野城市曙町2丁目4-18 |
施 工 | 立石・佐藤特定建設工事共同企業体 |
掲載誌 | 現代の医療福祉建築 JIHA会員作品集 1996 |
コンセプト
既存施設を一部利用しながらの改築工事にもかかわらず、建築可能な敷地部分を最大限に活用して機械室を除く所要室を平面として計画しました。平面計画では、中庭による職住空間の分離、敷地の方位角を生かした居室レイアウト、平屋建てによる明快な避難動線の確保、入所者の男女区分と流動的な男女比率への対応、及び個室的利用が可能な居室計画等に留意し、また、地域住民との交流を促すため敷地の一角にポケットパークを設けました。床下配管ピットを設けることで、大部屋や中廊下はトップライトによる十分な採光・通風を確保し、ヒュ ーマンスケールで変化のある空間構成としています。意匠面では、「個と共同」を象徴する分節化された連続屋根とその形態を可能にする合理的なディテールの追求により、入所者の様々な生活シーンを多様に演出する「背景としての建築」を、また既存樹木を極力生かすことで、「時間的連続性をもった環境構成」を心がけました。