Information
作 品 名 | 福岡県中央児童相談所 |
建 築 主 | 福岡県 |
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所 在 地 | 福岡県春日市原町3丁目1-7 |
施 工 | 今林・大名・東部特定建設工事共同企業体 |
掲載誌 | 日本建築学会 建築設計資料集成(医療・福祉) 病院建築 1997.7 現代の医療福祉建築JIHA会員作品集 1996 |
コンセプト
ハンディキャップをもつ社会的弱者のための複合施設であることから、「疎外感を抱かせない優しい建築」とすることを基本理念としました。大ボリュームの総合福祉センターと、道路に対して45度振って配置させた春日市役所との中間にあって景観的調和をはかること、大小の所要室の要求に的確に応えつつ館の内外に変化のある楽しい回遊空間をつくること、社会適応感に悩む障害者や弱者に平和的かつ未来的なイマジネーションを喚起する形態とすること、などを考慮して「楕円形平面」を採用しました。小部屋の採光確保とプライバシー保護の視点から大小5つのライトコートを設け、また室内のプライバシー保護と木漏れ日のような陽光による空間演出を意図して、外周部に柱梁の構造フレームを露出させました。意匠面ではヒューマンスケールとメンテナンスを考慮した縦長の開き窓、陰影と水平線を強調した壁面構成により、時間とともに表情を変える親しみのある建築造形を目指しました。