ナーシングアート大阪(大阪府看護会館）

コンセプト

生命を守り育て、人々に安らぎを提供する心と技術を学ぶ施設にふさわしいデザインとして“いのちを内包する繭”をテーマにイメージを展開しました。外装は看護帽や包帯を連想させるしなやかで力強い布が、内部での活動を透過させ、清らかなぬくもりを感じさせるよう考えました。内部はフレキシブルな空間が様々な研修・交流活動を支え、その核として、講演者と聞き手の一体感を重視したホールが外部へ特徴あるフォルムを象徴的に表出しています。また、健康材料といわれる自然素材を取り入れ、太陽エネルギーを利用するなど環境共生的手法を採 用し、ノーマライゼーションにも配慮した“人と環境にやさしい建築”を目指しています。また、四季折々の花木がやわらかく施設を包みながら河岸の風景を彩り、来館者を暖かく迎えてくれるように計画しました。