Information
作 品 名 | 奈良県農業研究開発センター 及び なら食と農の魅力創造国際大学校 (2期:農業研究開発センター等 交流・サロン棟新築工事) |
建 築 主 | 奈良県 |
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所 在 地 | 奈良県桜井市池ノ内130-1 |
施 工 | 中尾・中和JV(建築) |
コンセプト
奈良県農業研究開発センターの移転を契機になら食と農の魅力創造国際大学校との機能集約と研究開発の機能強化を行い、県農業を支援する拠点施設として再整備するもの。
シンボル施設である交流・サロン棟は、敷地内の古墳と呼応し、全方向に正面性をもつ「楕円曲面の屋根形状」とし、他建物は周辺圃場への日影の影響が最も少ない「寄棟の屋根形状」を基本とした。「歴史的風土にふさわしい周辺の緑地や集落に調和する施設整備」を実現した。
各棟は、メンテナンスバルコニーや廊下天井インフラなど室機能の変更にフレキシブルに対応できるようした。大庇による建物周囲の中間領域を設け、半屋外での作業が可能とするなど「研究を効率化する質実剛健な各施設」を実現した。
交流・サロン棟は、生徒や農業者のふれあいや交流の場となる「たまり空間」や地域の特産物や生産物販売を行える「マルシェスペース」として汎用的に活用できる場を楕円形屋根・バルコニー下に設けた。地場産材や特産品の展示スペースとして「木格子による透明な展示壁」を設けるなど、「農業振興のシンボル拠点」を実現した。
交流・サロン棟、調査・現場管理棟、教育管理棟の3棟は、「大断面集成材による木造」とするなど、内外装ともに温かみのある県産材の活用を行うほか、自然採光・自然通風などを積極的に活用し、磐余風致地区内にある農業研究・振興・教育を行う「自然と共に生きる施設」を実現した。